あずさ二号回それは、そこそこ昔、春の話です。
わたくしと友人亜天は、三匹小説版で何度も出て来る縄手山のモデルの山に、毎週通っていました。
山中にある寺のしだれ桜が、中々咲かなかったのです。
花見の季節はとうに終わっていましたが、品種と標高の違いか、花はいつまで経ってもつぼみでした。
どうしてそんなにしだれ桜が見たかったのかは、今となってはもう憶えていません。
ただ、月飛の〆切りがどんどん近付いていたのだけは憶えています。
いわゆる逃避ですね。(亜天も、月飛に小説を書いています)
その日も、謎のハイテンションで車を走らせていました。完全に逃避ですね。
「そうだ、一回分まるまる歌うだけで終わらせたろ」
本気でどうでもいい事を思い付きました。ハイテンションって怖いですね。
選曲については、更に昔、本当に初対面でこの曲をハモっている野郎二人を目撃した事があるからです。こんなバカな回を、月飛会長の空水さんがなぜ許してくれたのかは、今でも謎です。
2016.10/31